【3497】リーガル不動産新規上場で気になる株価は!?

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2018年10月23日に東証マザーズ市場へ上場する「リーガル不動産」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

リーガル不動産の上場日は!?期待度は?

企業名 リーガル不動産
上場市場 東証マザーズ市場
銘柄コード 3497
事業内容 不動産の開発、販売、賃貸、管理、仲介業、介護事業
所在地 大阪府大阪市
設立 2000年
従業員 129名
会社HP https://www.legal-corp.co.jp/
監査法人 太陽
上場日 2018年10月23日(火 )
主幹事 SMBC日興証券
BB期間 2018年10月5日(金)~2018年10月12日(金)
価格決定日 2018年10月15日(月)
購入申込期間 2018年10月16日(火)~2018年10月19日(金)

同社は土地活用に関するソリューションを提供する総合不動産デベロッパーです。

中でも他社があまり得意としない差し押さえ物件等に特化した不動産コンサルティングを行うなど業界の異端児として運営されています。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.legal-corp.co.jp/business/)

同社は2000年に大阪にて創業した不動産デベロッパーです。

創業当初より金融機関や弁護士向けに不動産仲介コンサルティングを行い、差押や競売等に該当してしまう権利関係の難しい物件の任意売却を引き受けるなど、業界でも異端児な不動産ビジネスを行っています。

その他オフィスビル等から住居用にコンバージョンさせ分譲物件として再開発を行うなど、不動産を最適な形にバリューアップする事業を進めています。

その他介護事業にも積極的に進出しており、グループホームや有料老人ホーム等の運営を行っています。

同社の創業者であり現社長の平野哲司氏は商社から転身し、不動産ビジネスに可能性を見出しました。非常にバイタリティーのある社長です。

売上や成長性は?

2013年7月期 2014 年7月期 2015年7月期 2016 年7月期 2017年7月期
売上高(百万円) 3,026 5,985 8,009 11,085 14,846
経常利益(百万円) 6 245 230 537 704
当期純利益(百万円) 2 138 123 400 476
純資産額 (百万円) 111 249 372 728 1,222
BPS(円) 555,737 1,246,263 1,860,183 364 611
EPS(円) 11,678 690,527 613,920 200 238
自己資本比率(%) 2 3 2 3.5 3.8
ROE(%) 2 77 40 72.6 48.7
配当性向(%)

同社の業績は着実に伸びています。売上高は5期連続で伸びており、5期の間で約5倍も成長しています。利益については一時的な下げはあったものの、ここ3期ではしっかりと利益がでています。配当政策については、出していく方針ですが詳細はわかりません。

公募株数 総数1,010,000株             (内、公募740,000株、売出270,000株)
OA分 151,500株
発行済み株数 2,740,000株
想定価格 1,360円(1株単位・14万円)
仮条件 1,360円~1,380円
初値予想 1,500円~1,700円
想定PER 約9倍
想定PBR 約2倍
配当利回り なし
想定時価総額 37億円

今回の上場にあたっての吸収金額は16億円で、時価総額は37億円と小ぶりなものの吸収額が大きいです。特に不動産投資関連銘柄という点では、2018年に起きたスルガ銀行やTATERUの件があるため初値がどのようになるのかわかりません。

株主名 保有割合 ロックアップ
(株)リーガルアセット 52.15% 180日間
平野 哲司 32.60% 180日間
山名 孝宏 4.19% 180日間
藤原 寛 4.19% 180日間
(株)リーガル不動産 1.33%
水向 隆 0.47%
池田 維彦 0.33%
完山 吉秀 0.28%
山村 真一 0.28%
岡田 千 0.28%

大株主は、「(株)リーガルアセット」で、同社株の52%を保有しています。こちらは同社の関連会社であり平野社長の資産管理会社であることが想定されます。平野社長では約33%であるため、実質オーナー会社であることは間違いありません。その他同社役員及び従業員が株式を保有しています。

また1.33%分を同社が自社株として保有しています。

売出は平野社長のみで27万株です。売却によって持株比率はさがりますが、実質オーナーであることは変わりありません。平野社長を含め大株主第4位までに180日ロックアップがかかっています。ただし、4者で90%近くの比率となるため上場後の大株主による売却の心配がありません。

公募によって調達する9.1億円は、営業用不動産取得に充てられる予定です。IPOを活用し、自社ビジネスを拡大させる綺麗な活用方法です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「リーガル不動産」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 SMBC日興証券 92.17% 1,070,600株
幹事 SBI証券 4.35% 50,500株
エース証券 0.87% 10,100株
東海東京証券 0.87% 10,100株
岩井コスモ証券 0.87% 10,100株
岡三証券 0.87% 10,100株

今回はSMBC日興証券が主幹事を務めています。株数が非常に少ないため獲得は容易でありません。ほか中堅の証券会社が名を連ねていますが、大阪地場の岩井コスモ証券も幹事会社として割りあてがあります。

著者のまとめ

2018年は不動産業界にとって向かい風が吹いている環境です。スルガ銀行による不動産融資問題や、TATERUによる書類改ざん等、サラリーマンでもできる投資をうたい文句にしていた不動産投資業界は苦境に立たされています。

ただし同社の場合は、富裕層向けのビジネスを行っていたり、自己破産等で不動産を売却しなければならない案件を手掛けるなど、他社とは全く違うビジネスモデルを有しています。

上場時のPERは7倍代と非常に割安で出てきますでの、値ごろ感から買いを入れても面白い案件です。

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