【9434】ソフトバンク新規上場で気になる株価は!?

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2018年12月19日に東証1部市場へ上場する「ソフトバンク」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ソフトバンクの上場日は!?期待度は?

企業名 ソフトバンク
上場市場 東証1部市場
銘柄コード 9434
事業内容 移動/固定通信事業およびICTソリューションの提供
所在地 東京都港区
設立 1986年
従業員 23,172名
会社HP https://www.softbank.jp/corp/
監査法人 トーマツ
上場日 2018年12月19日(水)
主幹事 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券
BB期間 2018年12月3日(月)~2018年12月7日(金)
価格決定日 2018年12月10日(月)
購入申込期間 2018年12月11日(火)~2018年12月14日(金)

同社は国内トップ3の携帯キャリアで携帯電話事業を行う企業です。

孫正義氏率いるソフトバンクグループの主要子会社として同社をけん引してきましたが、同社グループの投資事業へのシフトを機に親子上場という形を取ることになりました。上場時の時価総額では日本郵政グループ上場以来のサイズで、吸収金額では過去最大の案件です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.softbank.jp/)

同社は1986年に、旧国鉄の電話サービス事業が分割民営化に伴って独立した会社です。その後社名を吸収合併した日本テレコムに変更し、携帯・自動車電話事業に参入しました。2000年に英国携帯事業社・ボーダフォンが同社を買収し、ボーダフォンへと社名変更後事業を行っていましたが、2006年にソフトバンクが同社を買収し現在に至ります。

事業内容はご存知の通り携帯キャリアとしての携帯事業が主力で、現在「ソフトバンク」や低価格帯ブランドの「ワイモバイル」、SNS利用中心のオンライン販売中心ブランド「LINEモバイル」で運営しています。

その他ネット回線事業はヤフーBB時代より続けており、ソフトバンク光を中心にシェアを有しています。また法人向けにはロボット「ペッパー」やAI「ワトソン」の提供を行っています。

2018年3月末現在4,265万回線の契約が有するなど、インフラとしてなくてはならない存在です。投資ビジネスにシフトしているソフトバンクグループのプラットフォームを生かし、引き続き成長を目論んでいます。

売上や成長性は?

2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期
売上高(百万円) 3,410,595 3,483,056 3,547,035
経常利益(百万円) 644,046 678,659 641,935
当期純利益(百万円) 399,520 441,189 412,699
純資産額 (百万円) 1,508,396 1,538,814 718,134
BPS(円) 368 375 156
EPS(円) 97 108 101
自己資本比率(%) 32 33 14
ROE(%) 19 29 36.6
配当性向(%) 98 100 196

同社の業績は至って安定しています。売上高は3兆5470万円、経常利益が6,419億円と利益率が18%の優良会社です。配当政策は連結配当性向85%を目指し出していく方針で、高配当が期待できます。元々ソフトバンクグループに対して配当を出しており、配当利回りは5%を超えてくる可能性があります。

公募株数 総数1,603,693,700株             (内、公募0株、売出1,603,693,700株)
OA分 160,369,400株
発行済み株数 4,787,145,170株
想定価格 1,500円(1株単位・15万円)
仮条件 1,500円~1,500円
初値予想 1,200円~1,600円
想定PER 約17倍
想定PBR 約10倍
配当利回り 約11.7%
想定時価総額 7兆1807億円

今回の上場にあたっての吸収金額は2兆6460億円と日本でのIPOにおいて最も大きい案件です。時価総額は7兆1807億円と国内トップ10に入る規模の上場となります。規模だけで考えると高騰を見込めませんが、安定した業績を基に長期投資家の資金を集めそうです。

株主名 保有割合 ロックアップ
ソフトバンクグループジャパン(株) 97.57% 180日間
孫 正義 0.08%
宮内 謙 0.08%
榛葉 淳 0.04%
今井 康之 0.04%
宮川 潤一 0.04%
藤原 和彦 0.03%
久木田 修一 0.03%
エリック・ガン 0.03%
青野 史寛 0.03%

大株主は、親会社のソフトバンクグループで約98%を保有します。今回はソフトバンクグループの資金調達の一環として同社の株を親子上場することになりました。その他孫会長や取締役を中心に保有しています。

今回の売出は筆頭株主のソフトバンクグループのみでは16億369万株です。売却後も株主構成比は基本変わりません。

公募は実施しないため、ソフトバンクグループのエグジット案件と言えます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ソフトバンク」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
共同主幹事 野村證券 32.70% 519,206,800株
大和証券 18.04% 286,381,700株
SMBC日興証券 14.43% 229,105,300株
みずほ証券 14.43% 229,105,300株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 11.27% 178,988,500株
SBI証券 6.64% 105,460,600株
幹事 岡三証券 0.69% 10,962,300株
東海東京証券 0.69% 10,962,300株
岩井コスモ証券 0.52% 8,325,800株
水戸証券 0.43% 6,799,400株
西日本シティTT証券 0.06% 971,300株
松井証券 0.03% 555,000株
マネックス証券 0.03% 555,000株
あかつき証券 0.02% 277,500株

今回は大手の野村證券を中心に6社が共同主幹事を務めています。過去最大に株数が多い案件のため獲得は容易です。また海外でも同時に売り出しを行う予定です。

著者のまとめ

2018年暮れに一大イベントとなる案件の上場です。世間ではソフトバンクの資金調達イベントのための親子上場と揶揄されていますが、実質ソフトバンクの収益性を拡大期の孫正義社長が評価し買収したことが同社の拡大につながっています。

配当利回りが5%以上を超える大型株は日本には少なく、携帯事業が大きく変動する可能性も少ないため、安定株主を多く呼びそうです。価格も高くはないため投資してみてもおもしろいかもしれません。

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