テックポイント・インクの上場日は!?期待されてる度は?
2017年9月29日(金)に東証マザーズに上場が決まったテックポイント・インク。日本初のJDR(日本預託証券)の公募となり注目されています。
海外企業の上場は旧アキュセラ・インク(現窪田製薬ホールディングス【証券コード4596】)以来、約3年半ぶりになります。
どんなことをしている会社なの?
会社の名前に馴染みが無いと言われる方も多いと思いますが、テックポイント・インクは2012年設立、米シリコンバレーに本社を構える半導体ベンチャーなんです。(会社のHPはこちら)
もちろん日本にも拠点があります。住所は東京都港区高輪2-15-8グレイスビル泉岳寺前10Fです。その他の拠点はサンノゼ、サンディエゴ、シンセン、台北、ソウルです。
会社の事業内容は監視(防犯)カメラや車載カメラ向けの半導体の設計販売を手掛けています。強みは、カメラが認識したデータを高画質で素早く送ることができる半導体と、設計から製造や販売までを一貫して行っている点と言えます。
売上や成長性は?
日経新聞によると「17年12月期の連結業績見通しは売上高が前期比2割増の3260万ドル(36億円強)、研究開発費が先行するため純利益が2%減の340万ドル(約3億8000万円)。」とのこと。
では、成長性はどうなのでしょうか?日経新聞の行ったテックポイント・インクの小里社長のインタビューによると「現在は売上高の大部分が監視カメラ向けの半導体だ。自動運転などで自動車のカメラ需要は大きく拡大する。車載カメラ向けの半導体も今後伸ばしていきたい。」とのこと。
また、配当方針は「当面は無配を予定している。まずは株価の上昇で株主に満足してもらいたい」とのことでした。
現在の自動車業界では、自動運転への投資が過熱しています。野村総合研究所によると「自動車メーカー各社は、2020年を目標に高速道路や一般道における自動運転の実用化を目指しています。」とのこと。近い将来により多くの車載カメラの需要も見込まれ、成長性も期待できそうですね。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
テックポイント・インクは株式ではなく、JDR(日本預託証券)で上場します。
JDR(日本預託証券)とは英語表記の「Japanese Depositary Receipt」の略です。
JDRは日本株と同じ口座で売買もでき、信用取引もできます。円建てで取引ができるので、為替の変動を気にしなくても良いのも特徴です。
売却益が出た際にかかる税金も国内株式と同じ制度が適応されるので、通常の株式との違いはほとんどありません。大きく違うのは、株主総会に原則として参加できないことです。
テックポイント・インクの証券コードは6697に決まりました。想定価格は650円、主幹事はみずほ証券です。その他は、大和証券、SBI証券で申し込めます。
今後の情報はマネーボックスで確認することができます。
新規上場銘柄の情報はここからチェックすることができ、テックポイント・インクの上場後9月29日以降はここ(6697 テックポイント・インク)から日々の値動きを確認することができます。
無料の会員登録をすれば、銘柄をマイページに登録できるので検索する手間もはぶけますからおススメです!
これから株投資をスタートする方や、投資をする方の情報収集にも役立ちますね!
著者のまとめ
9月29日の上場は3社あり、西本WisH、マネーフォワード、本記事のテックポイント・インクが同日に上場となります。西本WisHは大型株であり、マネーフォワードは話題のフィンテック銘柄ですから、上記2社に比べると監視カメラ・半導体分野のテックポイント・インクの存在感は薄いかもしれません。
当面の配当は無配とのことですが、日本初のJDR(日本預託証券)の公募銘柄であることで注目が注がれていますし、先々の値上がり益を狙う銘柄として期待できるのではないでしょうか?
2017年9月29日追記
テックポイント・インクの成長可能性に関する説明資料が公開されました。今後の成長性をより詳しく知りたいかたはここからご覧になれます!