【9286】エネクス・インフラ投資法人新規上場で気になる株価は!?

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2019年2月13日に東証インフラファンド市場へ上場する「エネクス・インフラ投資法人」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

エネクス・インフラ投資法人の上場日は!?期待度は?

企業名 エネクス・インフラ投資法人
上場市場 東証インフラファンド市場
銘柄コード 9286
事業内容 二酸化炭素をほとんど排出しない地球にやさしい再生可能エネルギー発電設備への投資事業
所在地 東京都港区
設立 2018年
従業員 ー名
会社HP なし
監査法人 太陽
上場日 2019年2月13日(水)
主幹事 SMBC日興証券
BB期間 2019年1月25日(金)~2019年1月31日(木)
価格決定日 2019年2月1日(金)
購入申込期間 2019年2月5日(火)~2019年2月8日(金)

同社は2018年に開設されたインフラ市場6社目の上場銘柄です。

同ファンドは「二酸化炭素をほとんど排出しない地球にやさしい再生可能エネルギー発電」に対して投資を行うことを目的としたファンドで、太陽光や風力といった発電事業に投資を行うことを目的としています。

2019年一番最初IPOとなる当案件の初値動向に注目していきたいです。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.itcenex.com/business/power_utility/)

同社は2017年に伊藤忠商事系エネルギー商社「伊藤忠エネクス」を筆頭に、三井住友信託銀行、マーキュリアインベストメント、マイオーラの4社が共同で出資し設立されたREIT法人です。

2010年より電力事業へ参入し、新電力会社として再生可能エネルギー発電に早くから取り組んできた伊藤忠エネクスが筆頭スポンサーとなっており、これまで14か所の太陽光・水力・風力・石炭・天然ガス発電の開発実績があります。

その他金融機関としてREITへの融資実績が豊富で、多数の再生可能エネルギー発電事業向けの融資を行ってきた実績のある三井住友信託銀行、海外での運用実績のあるマーキュリアインベストメント、国内外での太陽光発電実績を持ったマイオーラをスポンサーとして運営していく予定です。

今回は新規に5物件を取得する予定です。保有する物件の売電価格は30円未満のものがなく、国策であるFIT制度に基づき今後10年少々は安定した売電収入を得られることが想定されます。

売上や成長性は?

売上等の情報はありません。また配当政策はREITのため基本配当を出す予定です。配当額は未定です。決算は5月と11月末です。

公募株数 総数90,000株             (内、公募90,000株、売出0株)
OA分 4,500株
発行済み株数 91,000株
想定価格 100,000円(1株単位・10万円)
仮条件 92,000円~92,000円
初値予想 85,000円~100,000円
想定PER なし
想定PBR なし
配当利回り 未定
想定時価総額 91億円

今回の上場にあたっての吸収金額は95億円とインフラファンドIPOにしては中規模案件です。長期的には安定的に配当を取れる可能性の高いインフラファンドは魅力的ではあるものの、これまでのインフラファンドの初値が芳しくないという傾向があるため注意が必要です。ただし今回仮条件を大きく下げてきていますので、初値同等で寄り付く可能性は高いです。

物件名 所在地 パネル出力(kW) 取得額(百万円) 買取価格(円/kWh)
高荻太陽光発電所 茨城県日立市 11,544.00 5,305 40
千代田高原太陽光発電所 広島県山県郡北広島町 1,595.28 590 40
JEN防府太陽光発電所 山口県防府市 1,940.64 680 36
JEN玖珠太陽光発電所 大分県玖珠郡玖珠町 1,007.76 324 40
鉾田太陽光発電所 茨城県鉾田市 21,541.00 10,514 36

上場後取得する予定の5物件ですが、全国的に分散されているポートフォリオが特徴です。FIT制度における売電価格は40円~36円と比較的高い金額での売電が可能ですので、しばらく安定した売電収入が得られそうです。

また今後はスポンサーからの発電事業の打診が見込まれるため、ファンドとしては成長が見込めるといえます。特に伊藤忠エネクスの親会社である伊藤忠商事のネットワークは世界的なものであり、ファンドとして魅力的な案件は取得していくことが可能でしょう。

今回は売出がありません。

公募によって調達する約90億円は、新規取得予定の5物件の取得に充てられます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「エネクス・インフラ投資法人」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 SMBC日興証券 71.43% 67,500口
幹事 大和証券 19.05% 18,000口
みずほ証券 5.71% 5,400口
野村證券 2.86% 2,700口
SBI証券 0.95% 900口

今回の主幹事はSMBC日興証券が務めます。その他大手証券会社が幹事会社として名を連ねます。インフラファンドは1口単位のため獲得できる可能性は高いです。長期保有をお考えの方には保有し続けることによる配当収入が見込めるため申し込む価値はあります。

著者のまとめ

2019年のIPO市場で初陣を切る同ファンドの初値は、IPO投資家にとって見ものとなる可能性が高いです。

伊藤忠系のインフラファンドとしての信用度も高く、運用資産を再生可能エネルギー発電に限っている点からも運用におけるリスクはそこまで高くないかと思われます。

統計的にはインフラファンドの初値割れの可能性は高いですが、今回は公開価格を低く設定していることからもある程度高く寄り付く可能性も否めません。

いずれにせよ非常に気になるIPOの上場となりますので、要注目です。

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