【4430】東海ソフト新規上場で気になる株価は!?

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2019年2月27日に東証2部市場及び名証2部市場へ上場する「東海ソフト」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

東海ソフトの上場日は!?期待度は?

企業名 東海ソフト
上場市場 東証2部市場および名証2部市場
銘柄コード 4430
事業内容 ソフトウェア受託開発およびソフトウェア開発にかかわるサービス提供
所在地 愛知県名古屋市
設立 1970年
従業員 446名
会社HP http://www.tokai-soft.co.jp/
監査法人 トーマツ
上場日 2019年2月27日(水)
主幹事 野村證券
BB期間 2019年2月8日(金)~2019年2月15日(金)
価格決定日 2019年2月18日(月)
購入申込期間 2019年2月19日(火)~2019年2月22日(金)

同社は独立系の受託型のソフト開発企業です。

主にFA(ファクトリーオートメーション)や車載向けの組込みシステムに強みを持っており、今後の産業に影響を及ぼす可能性高い領域を強みとしています。

東証2部と本社のある名古屋に構える名証2部への上場となるため少々初値期待は劣後しますが、堅調な成長をしていきそうな業界です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:http://www.tokai-soft.co.jp/product/index.html)

同社は1970年にソフトウェアの開発を目的として名古屋にて創業しました。

創業以来、主に製造業向けのインターフェースやソフトウェアの開発を行ってきており、システムインテグレータとして事業を成長させています。

また培ったノウハウを生かし、パッケージソフトの開発にも手掛けております。

同社の強みは、メイン顧客となる企業が、FAや自動車メーカーが多い点です。今後AI等を活用した新領域に着手している企業が多く、同社は黒子としてメーカーのシステム開発を支えていくことができます。

領域としては地味な領域ではあるものの、安定的に成長していける市場です。

売上や成長性は?

2014年5月期 2015年5月期 2016年5月期 2017年5月期 2018年5月期
売上高(百万円) 4,174 4,516 5,407 5,450 5,791
経常利益(百万円) 114 226 308 219 312
当期純利益(百万円) 56 28 234 157 222
純資産額 (百万円) 878 918 1,192 1,333 1,531
BPS(円) 5,792 6,057 7,383 825 948
EPS(円) 370 187 1,537 97 137
自己資本比率(%) 34.9 33.6 39.5 45.8 46.8
ROE(%) 6.6 3.2 22.2 12.4 15.5
配当性向(%) 32.4 64.2 10.4 16.5 11.7

業績については堅実な成長を見せています。2017年5月期は一時的に減益となっていますが、増収増益傾向にあります。配当については内部留保を行いつつ配当を出していく方針です。上場前でも配当は出しており、配当利回りは1%程度でした。

公募株数 総数600,000株             (内、公募580,000株、売出20,000株)
OA分 90,000株
発行済み株数 2,246,800株
想定価格 1,290円(100株単位・13万円)
仮条件 1,410円~1,500円
初値予想 1,800円~2,500円
想定PER 約13倍
想定PBR 約1倍
配当利回り 約1%
想定時価総額 29億円

今回の上場にあたっての吸収金額は9億円で、時価総額が29億円と小さい案件です。東証2部への上場となるため注目度も低くなりがちですが、バリエーションは大きくないため上場後の堅調な値動きには期待できそうです。

株主名 保有割合 ロックアップ
東海ソフト社員持株会 26.07% 180日間
水谷 慎介 25.92% 90日間
水谷 多嘉士 11.82% 90日間
伊藤 秀和 9.79% 90日間
大川 稔 4.32% 90日間
長尾 正己 4.02% 90日間
(株)りそな銀行 3.60% 90日間
(株)ネクスティエレクトロニクス 3.10% 継続保有
(株)大垣共立銀行 1.80% 90日間
(株)OKBキャピタル 1.80% 90日間1.5倍

同社の大株主は従業員持株会となっており、26%を保有しています。また株主2位で現取締役の水谷慎介氏は同社の創業一族であり、3位の水谷多嘉士氏は同社の元会長です。その他役員と取引先の銀行及びファンド等が株式を有しています。

売出は水谷多嘉士氏のみで、2万株の売出です。大株主の大半には上場後180日もしくは90日、ファンドには90日及び公募価格1.5倍のロックアップがかかっています。大株主が従業員となるため、上場後の売買リスクは低いでしょう。そのため需給がタイトになり株価が上昇する可能性はあります。

公募によって調達する6.8億円は本社施設の更新およびサーバー投資、借入金の返済、人材採用費等の運転資金に充当する予定です。業歴が長いこともあり、使用使途は多岐に渡っていますが、上場会社になることで社名の認知度の向上に努めていく方針です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「東海ソフト」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 野村證券 86.96% 600,000株
幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 3.48% 24,000株
むさし証券 3.48% 24,000株
みずほ証券 1.74% 12,000株
SMBC日興証券 0.87% 6,000株
SBI証券 0.87% 6,000株
東海東京証券 0.87% 6,000株
岡三証券 0.87% 6,000株
エース証券 0.87% 6,000株

今回は野村證券が主幹事を務めます。その他大手及び中堅証券が名を連ねます。株数は多くないため獲得は難しいでしょう。ただしマザーズ銘柄程の人気度は低いため獲得できる可能性は十分にあります。

著者のまとめ

2019年初の東証2部上場銘柄となる同社ですが、ITシステムの開発会社としては、社歴も長く目新しさを感じることは難しいといえます。

ただし、同社が手掛けている領域は、FAや自動運転といった「これからの技術」が叫ばれている製造メーカーであり、先行きが明るいといえます。

株価のバリュエーションは決して高くなく、配当についても出していく方針のため、長期投資で十分に旨味が取れそうな銘柄であるといえます。

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