2019年3月13 日に東証マザーズ市場へ上場する「サーバーワークス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
サーバーワークスの上場日は!?期待度は?
企業名 | サーバーワークス |
上場市場 | 東証マザーズ市場 |
銘柄コード | 4434 |
事業内容 | AmazonWebServices(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行 |
所在地 | 東京都新宿区 |
設立 | 2000年 |
従業員 | 90名 |
会社HP | https://www.serverworks.co.jp/ |
監査法人 | あずさ |
上場日 | 2019年3月13日(水) |
主幹事 | 大和証券 |
BB期間 | 2019年2月26日(火)~2019年3月4日(月) |
価格決定日 | 2019年3月5日(火) |
購入申込期間 | 2019年3月6日(水)~2019年3月11日(月) |
同社は企業向けのクラウドシステムの企画や設計、開発を行う企業です。
特に世界的にシェアを獲得しているアマゾンのインフラ型クラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」をリセールすることで成長してきました。
セキュリティに厳しい現代において、アメリカのNASAも利用しているAWSを日本の法人向けに利用拡大を促すことができており、その点からも2019年3月上場銘柄で最も期待されている銘柄です。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.serverworks.co.jp/)
同社は2000年に現社長で創業者である大石良氏によって設立されました。創業当初はEコマースのASP事業を主軸していましたが、2008年より自社が提供してきたASPを使うインフラ基盤としてアマゾンが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」を利用し始めたことから、AWSのインテグレーションやリセールを行う事業に転換していきました。
企業の自社サーバー管理から、クラウドサーバーへの移行が進む中、同社がコンサルティングを行い、利用社数を伸ばしてきました。
特にAWSを日本企業が利用する際にネックとなる「利用料金のドル払い」というものを、自社コンテンツとしてカスタマイズの上AWSをリセールすることで「円建て」で利用することができるサービスを行っています。
またセールスフォースのベンダーとして有名な上場会社であるテラスカイと資本業務提携を行い、合弁会社を設立するなど上場前より積極的な拡大を展開してきました。
またアマゾンよりAWSに関する最上位パートナー資格である「APNプレミアコンサルティングパートナー」を2014年から継続して選ばれており、世界的企業に高い信頼を受けている会社であるといえます。
売上や成長性は?
2014年2月期 | 2015年2月期 | 2016年2月期 | 2017年2月期 | 2018年2月期 | |
売上高(百万円) | 309 | 944 | 1,536 | 2,295 | 3,066 |
経常利益(百万円) | 21 | 6 | 4 | 51 | 39 |
当期純利益(百万円) | 10 | 3 | 2 | 204 | 179 |
純資産額 (百万円) | 143 | 168 | 1,093 | 883 | 1,318 |
BPS(円) | 45,353 | 49,394 | 3,215 | 649 | 969 |
EPS(円) | 3,297 | 911 | 7 | 150 | 132 |
自己資本比率(%) | 47 | 32.4 | 49.4 | 48 | 51.6 |
ROE(%) | 7.5 | 2 | 0.4 | 20.6 | 16.3 |
配当性向(%) | - | - | - | - | - |
業績については、順調に伸ばしています。利益は先行投資が行っていることもあり薄利ですが、5期連続黒字を保っています。一方売上高は5期連続増収です。配当については内部留保を優先するため無配が予想されています。
公募株数 | 総数322,100株 (内、公募200,000株、売出122,100株) |
OA分 | 48,300株 |
発行済み株数 | 1,690,000株 |
想定価格 | 4,320円(100株単位・43万円) |
仮条件 | 4,320円~4,780円 |
初値予想 | 6,000円~9,000円 |
想定PER | 約41倍 |
想定PBR | 約3倍 |
配当利回り | なし |
想定時価総額 | 74億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は16億円で、時価総額が74億円です。マザーズ銘柄にしては時価総額の割に資金調達が大きい印象がありますが、非常に人気化する可能性が高いため、2日株価がつかない可能性も多いにあります。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
大石 良 | 48.29% | 90日間or1.5倍 |
(株)テラスカイ | 28.35% | 90日間or1.5倍 |
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株) | 4.01% | 90日間or1.5倍 |
(株)エヌ・ティ・ティ・データ | 4.01% | 90日間or1.5倍 |
羽柴 孝 | 3.40% | 90日間or1.5倍 |
大塩 啓行 | 2.90% | 90日間or1.5倍 |
大野 麻理 | 0.86% | 90日間or1.5倍 |
鳥や尾 務 | 0.74% | 90日間or1.5倍 |
望月 明人 | 0.37% | 90日間or1.5倍 |
柳瀬 任章 | 0.27% |
同社の大株主は創業者の大石社長で、48%を保有します。第2位には資本業務提携先のテラスカイが28%を保有します。またNTTコミュニケーションズやNTTデータと言った大企業が少数株主として存在するなど信用度の高い会社であるといえます。
売出はテラスカイのみで、約12.2万株の売出です。大株主の大半には上場後90日及び公募価格1.5倍のロックアップがかかっていますので、上場時のエグジットは6,500円以上まではありません。またロックアップが外れた場合でも、取引先でもあるため、エグジットのリスクはあまり高くありません。
公募は8.6億円の資金調達で、用途は人材採用費や短期借入金の返済、事業向けの運転資金に充当される予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「サーバーワークス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
割当率 | 株数 | ||
主幹事 | 大和証券 | 90.93% | 336,800株 |
幹事 | 野村證券 | 2.59% | 9,600株 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2.59% | 9,600株 | |
SBI証券 | 0.86% | 3,200株 | |
東海東京証券 | 0.86% | 3,200株 | |
岡三証券 | 0.86% | 3,200株 | |
いちよし証券 | 0.86% | 3,200株 | |
マネックス証券 | 0.43% | 1,600株 |
今回は大和証券が主幹事を務めます。その他大手証券会社やネット証券等が幹事として名を連ねますが、株式の取得は株数が少ないため難しいでしょう。
著者のまとめ
2019年3月時点で最も注目される銘柄となる同社株の値動きは、多くの投資家の注目を集めることでしょう。
AWSのリセーラーとして日本国内トップのパートナー企業としてAWSより評価されているため、非常に魅力的な会社の上場となることでしょう。
公募株がもらえない場合でもセカンダリー買付銘柄としては大きな魅力を有しているため、引き続き注目をしていきたいものです。