2019年4月24日に東証マザーズ市場へ上場する「ハウテレビジョン」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
ハウテレビジョンの上場日は!?期待度は?
| 企業名 | ハウテレビジョン |
| 上場市場 | 東証マザーズ市場 |
| 銘柄コード | 7064 |
| 事業内容 | 新卒学生向けリクルーティングプラットフォーム「外資就活ドットコム」、若手社会人向けリクルーティングプラットフォーム「Liiga」の運営管理 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 設立 | 2010年 |
| 従業員 | 32名 |
| 会社HP | https://howtelevision.co.jp/ |
| 監査法人 | トーマツ |
| 上場日 | 2019年4月24日(水) |
| 主幹事 | みずほ証券 |
| BB期間 | 2019年4月8日(月)~2019年4月12日(金) |
| 価格決定日 | 2019年4月15日(月) |
| 購入申込期間 | 2019年4月16日(火)~2019年4月19日(金) |
同社は就職活動サイトおよび転職支援サイトの運営を行う会社です。
主に外資系企業への就職活動支援を行うなど、他社との差別化を図り運営しているなど注目されやすい事業体系を取っています。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://howtelevision.co.jp/services/?id=unc_gaishishukatsu)
同社は2010年に元バークレイズ・キャピタル証券出身の音成洋介社長によって設立された会社です。
創業当初よりキャリアプラットフォーム運営を目的としており、2010年4月に現在まで同社の主力メディアとして運営されている「外資就活ドットコム」を開始しました。
外資就活ドットコムは国内外の難関大学の学生の就職活動を支援しており、尚且つ外資系企業への就職を希望している学生をターゲットとしています。企業側も厳選された就職活動生を有している同社メディアを活用して効率的な採用活動を行うことができため、同社へ一定の利用料を支払うことで双方Win-Winの関係を構築しています。
また若手社会人向けの転職支援サービス「Liiga」を行っており、外資就活ドットコムを利用した若手社会人を含む優秀な人材を、企業側へ紹介するという「ダイレクトリクルーティング」を可能としています。
売上や成長性は?
| 2014年1月期 | 2015年1月期 | 2016年1月期 | 2017年1月期 | 2018年1月期 | |
| 売上高(百万円) | 130 | 160 | 299 | 324 | 390 |
| 経常利益(百万円) | 15 | △44 | △23 | △11 | 11 |
| 当期純利益(百万円) | 7 | △45 | △23 | △12 | 36 |
| 純資産額 (百万円) | 37 | △7 | 70 | 58 | 94 |
| BPS(円) | 414,711 | △80,959 | △337,925 | △47 | △7 |
| EPS(円) | 81,235 | △495,669 | △256,967 | △13 | 40 |
| 自己資本比率(%) | 32.4 | △4.5 | 27.4 | 29.9 | 38.1 |
| ROE(%) | 21.4 | – | – | – | 47.6 |
| 配当性向(%) | – | – | – | – | – |
業績については、順調に伸ばしています。売上高では5期連続増収です。利益面では直前期で黒字に転換しており、今後伸ばしていくことが予想されます。配当に内部留保を優先するため当面無配が予想されています。
| 公募株数 | 総数316,000株 (内、公募220,000株、売出96,000株) |
| OA分 | 47,400株 |
| 発行済み株数 | 1,220,000株 |
| 想定価格 | 1,210円(100株単位・12万円) |
| 仮条件 | 円~円 |
| 初値予想 | 1,800円~2,500円 |
| 想定PER | 約41倍 |
| 想定PBR | 約4倍 |
| 配当利回り | なし |
| 想定時価総額 | 15億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は4億円で、時価総額が14億円と非常に小さいマザーズ銘柄です。株数も少なく小ぶり案件ですので、買いが続くと大きく値を上げる可能性があります。
| 株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
| 音成 洋介 | 65.79% | 180日間 |
| 音成 恵里 | 18.80% | 180日間 |
| エン・ジャパン(株) | 9.40% | 180日間 |
| 長村 禎庸 | 1.41% | |
| 津田 泰之 | 1.03% | 継続保有 |
| 西塚 慎太郎 | 0.75% | |
| 佐々木 康太朗 | 0.75% | |
| 千田 拓治 | 0.23% | |
| 大里 健祐 | 0.19% | 継続保有 |
| 丸山 紀一朗 | 0.19% |
同社の大株主は創業者の音成社長で同社株の66%を保有しています。第2位には音成社長の配偶者で19%を保有しています。
その他従業員および役員が株主に連ねますが、第3位に上場会社の同業であるエン・ジャパンが名を連ねており、9%を保有しています。
売出は音成社長および配偶者の2社で、9.6万株の売出です。大株主には180日のロックアップが掛かっており、上場後のエグジットリスクは非常に少ない案件です。
公募は2.4億円の資金調達で、サービス拡充に向けたシステム改良費や開発資金、人材の採用費等々の事業資金に充てられる予定です。
売出株より公募株の方が多く、資金調達メインのIPOです。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「ハウテレビジョン」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
| 割当率 | 株数 | ||
| 主幹事 | みずほ証券 | -% | -株 |
| 幹事 | 野村證券 | -% | -株 |
| SBI証券 | -% | -株 | |
| SMBC日興証券 | -% | -株 | |
| マネックス証券 | -% | -株 | |
| 岩井コスモ証券 | -% | -株 | |
| 東海東京証券 | -% | -株 | |
| いちよし証券 | -% | -株 |
今回の主幹事はみずほ証券が主幹事を務めます。その他大手含めた7社が幹事を務めます。株数が少なく上場時の株主数規定を考えると獲得は難しいでしょう。
著者のまとめ
就職活動向けメディアを運営する同社の上場となります。
既に大手が多い業界ではあるものの、外資系企業にターゲットを絞るなど特色を出している会社であり、一定の信頼度を有している会社でもあります。
マザーズ銘柄としても非常に小ぶり案件であり、需給のタイトさから売買注目を集める可能性は高いですが、大幅な初値高騰は人気度合いを考えると難しいでしょう。
いずれにせよビジネスモデル上収益を生む形であるため、注目していきたいです。
