【7676】グッドスピード新規上場で気になる株価は！？

2019年4月25日に東証マザーズ市場へ上場する「グッドスピード」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

グッドスピードの上場日は！？期待度は？

同社は愛知県にて、SUV車をターゲットとした中古車販売を行う会社です。

トヨタのお膝元・愛知県にドミナント戦略で集中的に店舗をオープンし知名度を高めている会社です。世界的にも人気の高いSUV車を扱う会社として注目が集まります。

どんなことをしている会社なの？

（参照：https://goodspeed-group.co.jp/reason/#shiire）

同社は2003年に現社長の加藤久統氏によって設立されました。1年目は個人事業として創業後、翌年に法人格へ変更しました。

同社はSUV車および4WD車に特化した中古車販売を行っています。世界的にも人気車種となったSUV車は中古でもあまり値段が落ちにくいなど車好きには知られた優良資産であり、幅広い層から人気を集めています。

同社ブランドである「グッドスピード」では、SUV車等々取り扱い車種を定め、高年式低走行の中古車を販売する戦略で店舗数を伸ばしてきました。上場時点では17店舗を誇り、主に愛知県や岐阜県、三重県や静岡県といった、愛知県隣県で出店を行うドミナント戦略をとっています。

中古車販売の他、中古車買い取りを行っており、自社取り扱い車種であれば自社販売用として確保し、その他の車種はオークションに出すといった形を取っています。通常の中古車販売ではオークションを活用することが多いですが、同社は自前で調達できるような体制を整えています。

併せて整備板金や保険、レンタカーといった車に関する事業を横展開しています。

売上や成長性は？

業績については比較的順調です。売上高では5期連続増収です。利益面では多少上下があるものの経常利益では黒字をキープしています。配当は2017年9月期より既に出しており、上場後も引き続き配当を出していく方針です。

今回の上場にあたっての吸収金額は7.7億円で、時価総額が18億円とマザーズでは比較的小さい銘柄です。売出がなく公募のみの上場となり、事業成長に向けた資金調達であることがわかる案件です。対外的には評価できるIPOとなるでしょう。

同社の大株主は創業者の加藤社長で同社株の47%を保有しています。第2位には加藤社長の資産管理会社で加藤社長と同数の47％を保有しているため、同社株を90%以上保有するオーナー会社となります。

その他従業員および役員が株主に連ねますが、保有の5名は当面継続保有であるため、上場後のエグジットリスクはほぼありません。

売出は今回ありません。現株主は継続し、IPOによって新規株主を募ります。

公募は6.1億円の資金調達で、全額新規出店費用に充てられる予定です。

90%以上をオーナーが持つ会社にしては珍しく売出がない案件で、かつ積極的な店舗出店のための資金調達であることから、非常に前向きな投資となるといえます。

どうやって＆どこで新規上場銘柄を買えるの？

今回の「グッドスピード」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

今回の主幹事は愛知県地場の東海東京証券が主幹事を務めます。その他大手の大和証券を含めた6社が幹事を務めます。売出がなく株主数の確保が必要であるため、一人当たりで獲得できる株数は限られるでしょう。

著者のまとめ

リセールの良い中古車と言われているSUVに特化した中古車販売を行う同社が上場してきます。

ドミナント戦略を活用して店舗数を拡大するなど、事業戦略がきっちりと練られた運営ができる体制が整っています。

売出がないマザーズIPOであるため、市場で売買されるのは公募組のみとなることを考えると、需給タイトの中大きく株価変動が起きる可能性が高いといえます。

初値動向はもちろん上場後の動きにも注目です。

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