【4475】HENNGE[ヘンゲ]新規上場で気になる株価は!?

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2019108日に東証マザーズ市場へ上場する「HENNGE[ヘンゲ]」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

HENNGE[ヘンゲ]の上場日は!?期待度は?

企業名

HENNGE[ヘンゲ]

上場市場

東証マザーズ市場

銘柄コード

4475

事業内容

企業向けクラウドセキュリティサービス『HENNGE One』の提供

所在地

東京都渋谷区

設立

1996年

従業員

153名

会社HP

https://hennge.com/jp/

監査法人

トーマツ

上場日

2019年10月8日(火)

主幹事

野村證券

BB期間

2019年9月20日(金)~2019年9月26日(木)

価格決定日

2019年9月27日(金)

購入申込期間

2019年9月30日(月)~2019年10月3日(木)

同社は企業向けクラウドセキュリティサービス「HENNGE One」を提供する会社です。

BtoB向けのSaaSモデルビジネスという市場から人気を集めやすい事業内容の会社で、10月上場銘柄の中でも注目されています。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://hennge.com/jp/service/one/

1996年に東京都三鷹市で現社長の小椋一宏氏によって設立された「有限会社ホライズン・デジタル・エンタープライズ」が同社の源流です。創業当時よりソフトウェア等の「テクノロジー」によって世の中の企業の課題解決に努めてきました。

創業以来「企業向け」のBtoBビジネスを行っており、1997年からはLinux向けのサーバー管理ツールの提供を始め、2000年にはCRMソフトを提供など、時代に合わせたサービス開発を行ってきました。

2011年より、クラウドを活用しパッケージソフトウェアを提供する「SaaSモデル」を活用したセキュリティソフト「HDEメールサービス」をリリースし、その後名前を変え「HENNGE One」として今日の主力サービスとして提供されている。

HENNGE Oneは企業が活用するクラウドサービスを横断的にセキュアアクセスできるようにしたサービスで、契約数は着実に伸びています。20197月末現在で、日本の上場企業の約1割は同社サービスを利用しています。

年額課金のサブスクリプション型リカーリング・レベニューモデルを採用しており、解約率は0.2%以下に留まっています。

安定した売上収益と新規のクライアント増加によって業績が拡大するビジネスモデルです。

売上や成長性は?

 

2014年9月期

2015年9月期

2016年9月期

2017年9月期

2018年9月期

売上高(百万円)

1,109

1,338

1,724

2,226

2,835

経常利益(百万円)

26

△16

83

155

219

当期純利益(百万円)

22

△16

67

172

123

純資産額 (百万円)

230

214

280

451

584

BPS(円)

30,087

27,954

36,662

29

38

EPS(円)

2,897

△2,136

8,713

11

8

自己資本比率(%)

26.5

21.1

22.6

25.6

25.2

ROE(%)

10.1

27

38.3

23.9

配当性向(%)

業績は右肩上がりの上昇です。売上高は5期連続増収で利益も20159月期は赤字だったものの、3期連続増益となっています。なお、20199月期の3Q20196月)時点で、売上高は2,516百万円、経常利益は1,329百万円となっています。配当はこれまで無配でしたが、引き続き内部留保の拡充のため無配を予定しています。

公募株数

総数1,308,000株             (内、公募50,000株、売出1,258,000株)

OA分

196,200株

発行済み株数

15,438,000株

想定価格

1,040円(100株単位・10万円)

仮条件

1,200円~1,400円

初値予想

2,500円~3,000円

想定PER

約130倍

想定PBR

約26倍

配当利回り

なし

想定時価総額

160億円

今回の上場にあたっての吸収金額は15.6億円で、時価総額が160億円です。東証マザーズとしては中規模IPO銘柄です。SaaSモデルのサブスクリプションモデルということもあり、順調な業績を期待できるため初値高騰が見込めそうです。

株主名

保有割合

ロックアップ

小椋 一宏

27.61%

90日間

宮本 和明

14.73%

90日間

永留 義己

13.72%

90日間

(株)ブイ・シー・エヌ

5.91%

90日間or1.5

太陽生命保険(株)

5.38%

 

HENNGE従業員持株会

5.19%

180日間

佐野

4.81%

 

(株)サンブリッジコーポレーション

4.66%

90日間or1.5

投資事業組合オリックス11号

3.05%

90日間or1.5

大和企業投資(株)

2.30%

90日間or1.5

同社の大株主は小椋社長で同社株の28%を有しています。その他役員が株式を保有しています。また、取引先の企業を始め、オリックスや大和企業投資などファンドの出資を受けています。

今回の売出は小椋社長や太陽生命等形5社で、126万株の売出です。

公募は0.4億円の資金調達で、第三者割当増資と合わせた資金は、採用費や広告宣伝費に充当する予定です。

今回は公募株よりも売出株が上回っています。エグジット案件ですが、株主が散らばっているため、上場後の値動きに大きな影響はなさそうです。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「HENNGE」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

野村證券

85.25%

1,282,300

幹事

クレディ・スイス証券

6.95%

104,600

大和証券

3.48%

52,300

いちよし証券

0.86%

13,000

エース証券

0.86%

13,000

岡三証券

0.86%

13,000

丸三証券

0.86%

13,000

SBI証券

0.43%

6,500

マネックス証券

0.43%

6,500

今回の主幹事は野村證券が主幹事を務めます。その他外資のクレディ・スイスや大和証券を含めた8社が幹事を務めます。

著者のまとめ

リカーリングレベニューモデルを採用した企業向けSaaSモデルの同社は上場後も注目を集める可能性が高いです。

解約率が少なく、一度利用するとしばらく利用し続けることの多いセキュリティソフトを提供する同社には非常に勝機があると言えます。マザーズ市場が変動する中、10IPO銘柄の中でも取組が期待できる銘柄であると言えます。

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