2019年10月30日に東証2部市場へ上場する「トゥエンティーフォーセブン」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
トゥエンティーフォーセブンの上場日は!?期待度は?
企業名 |
トゥエンティーフォーセブン |
上場市場 |
東証マザーズ |
銘柄コード |
7074 |
事業内容 |
パーソナルトレーニング事業(パーソナルトレーニングジム『24/7Workout』、パーソナル英会話スクール『24/7English』)の運営 |
所在地 |
東京都港区 |
設立 |
2007年 |
従業員 |
350名 |
会社HP |
https://247group.co.jp/ |
監査法人 |
EY新日本 |
上場日 |
2019年11月21日(木) |
主幹事 |
SMBC日興証券 |
BB期間 |
2019年11月6日(水)~2019年11月12日(火) |
価格決定日 |
2019年11月13日(水) |
購入申込期間 |
2019年11月14日(木)~2019年11月19日(火) |
同社はパーソナルトレーニングや英会話教室の運営を行う会社です。
パーソナルトレーニングジム「24/7ワークアウト」で伸ばしてきており、着実に知名度が向上している同社の上場となります。
どんなことをしている会社なの?
同社は2007年に小島礼大現社長が健康関連商品販売目的で設立した「ヘルスアップ」が源流です。2012年からパーソナルトレーニングジム「24/7 Workout」をスタートし、直営の他フランチャイザーとして店舗拡大を図ってきました。
最短2か月で理想の体型に導くために、完全個室でプロのトレーナーのワンツーマン指導のもと、トレーニング・食事・モチベーションのケアを行う事業モデルです。一人ではなくワンツーマンで取り組むため、顧客満足が高い状態で目標達成に努めることができるという点が特徴です。
2012年10月に1店舗目をオープンしてから、2019年9月末時点まで全国65店舗(うちFC店舗6店舗)をオープンさせています。
また、2017年4月からはパーソナル英会話スクール「24/7English」事業がスタートしました。最短2か月の短期集中で英語を話せる状態へ導くことを目標としており、2019年9月時点で10店舗運営しています。
今後はFC展開を含めた全国出店を行い、企業価値を高めていく方針です。
売上や成長性は?
|
2014年11月期 |
2015年11月期 |
2016年11月期 |
2017年11月期 |
2018年11月期 |
売上高(百万円) |
418 |
1,278 |
2,461 |
4,094 |
6,801 |
経常利益(百万円) |
59 |
289 |
293 |
439 |
1,108 |
当期純利益(百万円) |
39 |
184 |
197 |
323 |
755 |
純資産額 (百万円) |
52 |
236 |
433 |
755 |
1,511 |
BPS(円) |
518,271 |
236 |
433 |
189 |
378 |
EPS(円) |
387,900 |
184 |
197 |
81 |
189 |
自己資本比率(%) |
29 |
34.4 |
35.6 |
36.8 |
42.2 |
ROE(%) |
119.6 |
127.9 |
58.9 |
54.3 |
66.6 |
配当性向(%) |
– |
– |
– |
– |
– |
業績は右肩上がりに成長させています。同社の場合、場所と人材がサービスの肝となるため、比較的利益率は高めなビジネスモデルです。なお、2019年11月期の3Q(2019年8月)時点で、売上高は5,912百万円、経常利益は926百万円で、前期を上回る勢いで業績を伸ばしています。配当は内部留保を優先するため無配が想定されていますが、業績が安定してきた場合には配当を出していく方針です。
公募株数 |
総数985,000株 (内、公募500,000株、売出485,000株) |
OA分 |
147,700株 |
発行済み株数 |
4,500,000株 |
想定価格 |
3,270円(100株単位・33万円) |
仮条件 |
未定 |
初値予想 |
3,500円~4,200円 |
想定PER |
約19倍 |
想定PBR |
約4.9倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
147億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は37.3億円で、時価総額が147億円です。マザーズとしては中規模案件で初値高騰は見込みにくいです。ビジネスモデルがライザップに近い部分があるため、市場からは慎重な姿勢で見られる可能性がありますが、順調に業績を伸ばしている点は評価できるでしょう。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
小島 礼大 |
88.80% |
180日間 |
楢木 毅 |
3.88% |
180日間 |
萩原 裕司 |
3.88% |
180日間 |
植原 一雄 |
0.97% |
180日間 |
植木 健太 |
0.68% |
180日間 |
川口 晋吾 |
0.38% |
|
坂本 英雄 |
0.19% |
180日間 |
道見 淳也 |
0.19% |
180日間 |
吉田 直 |
0.19% |
180日間 |
四谷 佳陽 |
0.19% |
180日間 |
同社の大株主は、創業者である小島社長で同社株の89%を保有しているオーナーです。その他は従業員や役員が大半で、ファンドは株主に名を連ねていません。
今回の売出は小島社長含めた4名で485,000株の売出です。
公募は14.9億円の資金調達で、各事業の出店費用や社内システムの開発費用等に充当する予定です。
今回は公募が売出をやや上回るIPOです。創業者利益を獲得しつつ、資金調達によって新規出店費用を賄うイメージですが、ファンドが入っていないことからエグジットリスクが非常に少ないです。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「トゥエンティーフォーセブン」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
|
|
割当率 |
株数 |
主幹事 |
SMBC日興証券 |
–% |
–株 |
幹事 |
いちよし証券 |
–% |
–株 |
SBI証券 |
–% |
–株 |
|
マネックス証券 |
–% |
–株 |
|
みずほ証券 |
–% |
–株 |
|
丸三証券 |
–% |
–株 |
|
エース証券 |
–% |
–株 |
|
岩井コスモ証券 |
–% |
–株 |
|
岡三証券 |
–% |
–株 |
|
極東証券 |
–% |
–株 |
今回の主幹事はSMBC日興証券が主幹事を務めます。その他いちよし証券を含めた中堅証券9社が幹事を務めます。
著者のまとめ
自己投資型の事業を行う会社の上場です。積極的なM&Aの実施で業績悪化を招いたライザップに近い事業内容ですが、堅実に事業を拡大させている点から評価できるでしょう。
初値高騰は見込みにくいものの、事業拡大の可能性と収益性を踏まえれば上場後楽しみな案件と言えます。
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