【7083】AHCグループ新規上場で気になる株価は!?

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2020225日に東証マザーズ市場へ上場する「AHCグループ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

AHCグループの上場日は!?期待度は?

企業名

AHCグループ

上場市場

東証マザーズ

銘柄コード

7083

事業内容

障害福祉事業(放課後などデイサービス、就労継続支援B型、共同生活援助事業所の運営など)、介護事業(通所介護事業所の運営など)、外食事業など

所在地

東京都千代田区

設立

2010年

従業員

331名

会社HP

https://ahc.co.jp/

監査法人

EY新日本

上場日

2020年2月25日(火)

主幹事

みずほ証券

BB期間

2020年2月5日(水)~2020年2月12日(水)

価格決定日

2020年2月13日(木)

購入申込期間

2020年2月14日(金)~2020年2月19日(水)

同社は地域コミュニティをつなぐマッチングサイト「ジモティー」を運営する会社です。

CM等により不用品のマッチングサイトとして有名になった同社の上場となります。2020年最初の上場案件で、東証JQに上場するコーユーレンティアと同日上場となります。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://ahc.co.jp/

同社は2010年に設立した会社で、元々は創業者である荒木喜貴現代表取締役社長が2007年に設立した介護ジャパン、2008年に設立したガンバリズム(いずれも子会社化および吸収)の記帳代行を目的に設立されました。

同社のビジネスは「福祉」「介護」「飲食」の3事業に分かれています。荒木社長は元ワタミの出身で、比較的前職に近いビジネス領域に取り組んでいます。

「福祉事業」では、知的障害や発達障害を抱える未就学児から高校生までを対象とした放課後デイサービスを行っており、「アプリキッズ」や「TODAY」等のブランドを首都圏中心に41事業所を構えています。

「介護事業」では、通所介護サービスを首都圏33事業所で展開しています。また「飲食事業」では、居酒屋「ねぎま三ぞう」ブランドで9店舗の運営をしています。

福祉事業では障害者向けの就労移行支援やグループホームの提供を行うなど幅広く社会的弱者とされている障害者の方々が安心して利用できる環境を整えています。

年々介護需要者が増加してきており、引き続き福祉・介護事業へのニーズは高まっていく中、積極的な事業展開を行ってきた同社は上場という選択肢を取ったわけです。

売上や成長性は?

 

2014年11月期

2015年11月期

2016年11月期

2017年11月期

2018年11月期

売上高(百万円)

421

610

836

3,048

3,464

経常利益(百万円)

20

38

47

6

62

当期純利益(百万円)

13

28

35

△36

68

純資産額 (百万円)

32

51

86

23

91

BPS(円)

197,073

422,567

715,026

15

57

EPS(円)

80,711

203,978

287,946

△24

43

自己資本比率(%)

12.3

13.3

18.1

1.6

5.7

ROE(%)

41

55.5

40.3

118.7

配当性向(%)

業績はまずまずです。201711月期より連結決算となっているため、売上高は急拡大しています。ただし単体ベースでも5期連続増収です。一方利益面では大きく伸びていない状況です。尚、201911月期3Q20198月末)売上高は3,043百万円、経常利益は206百万円と、過去最高業績を記録しそうです。配当はこれまで無配で、内部留保を優先するため当面無配を予定しています。

公募株数

総数560,000株             (内、公募460,000株、売出100,000株)

OA分

84,000株

発行済み株数

2,060,000株

想定価格

1,990円(100株単位:20万円)

仮条件

2,000円~2,200円

初値予想

1,900円~2,500円

想定PER

約60倍

想定PBR

約4倍

配当利回り

なし

想定時価総額

41億円

今回の上場にあたっての吸収金額は13億円で、時価総額が41億円とマザーズ上場銘柄としては小ぶり規模案件です。ただし事業柄急成長をしていくイメージが薄く、吸収額が小さくないため市場の評価は分かれるでしょう。

株主名

保有割合

ロックアップ

荒木 喜貴

41.49%

180日間

YHC(株)

35.07%

180日間

G2 (株)

3.51%

180日間

村光 伸介

3.51%

180日間

土山 茂太

3.04%

180日間

吉元 幸次郎

2.92%

180日間

荒木 喜嗣

1.90%

180日間

荒木 美幸

1.17%

180日間

土山

0.47%

180日間

荒木 喜久

0.29%

180日間

同社の大株主は、創業者で代表取締役社長の荒木氏で41%の同社株を保有しています。第2位のYHC㈱も荒木氏の資産管理会社のため合わせると76%程度を保有するオーナーです。その他ファンドの出資はなく、基本的に社内身内に留まった出資状況です。

今回の売出は荒木社長を含めた3者で、10万株の売出を行います。

公募は8.3億円の資金調達で、福祉事業における新規事業者開設資金や従業員採用費、システム導入費、借入金返済等に充当する予定です。大株主には180日のロックアップが掛かっており、エグジットリスクは非常に少ないです。

今回は公募が売出を上回る資金調達案件で、福祉事業の拡大に充当する積極的な投資を目論んだIPOとなります。事業性には目新しさを感じない一方、社会的意義の高いビジネスモデルであると言えます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「AHCグループ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

みずほ証券

91.30%

588,000

幹事

SMBC日興証券

2.61%

16,800

SBI証券

1.74%

11,200

マネックス証券

0.87%

5,600

いちよし証券

0.87%

5,600

エース証券

0.87%

5,600

岩井コスモ証券

0.87%

5,600

ちばぎん証券

0.43%

2,800

東洋証券

0.43%

2,800

今回の主幹事はみずほ証券が主幹事を務めます。その他SMBC日興証券を含めた8社が幹事を務めます。

著者のまとめ

福祉・介護といった高い成長は見込めないと言えども重要性の高いビジネスを行っている同社の上場に対する評価は二分するとみられます。業績の拡大が見込める一方で競合他社が多い業界でもあるため今後の事業運営に期待したいところです。

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