【7353】KIYOラーニング新規上場で気になる株価は!?

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2020715日に東証マザーズ市場へ上場する「KIYOラーニング」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

KIYOラーニングの上場日は!?期待度は?

企業名

KIYOラーニング

上場市場

東証マザーズ

銘柄コード

7353

事業内容

個人向けオンライン資格講座および法人向け社員教育クラウドサービスの提供

所在地

東京都千代田区

設立

2010年

従業員

24名

会社HP

https://www.kiyo-learning.com/

監査法人

EY新日本

上場日

2020年7月15日(水)

主幹事

SMBC日興証券

BB期間

2020年6月30日(火)~ 2020年7月6日(月)

価格決定日

2020年7月7日(火)

購入申込期間

2020年7月8日(水)~ 2020年7月13日(月)

同社はオンライン教育サービスを運営する会社です。

コロナ禍の世の中、Eラーニングへのニーズが高まっているため、市場の後押しを経て成長できる事業環境にある業界と言えます。上場後も楽しみな一社です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.kiyo-learning.com/service/

同社は2010年に綾部貴淑現代表取締役社長によって設立された会社です。東工大出身の綾部社長は、日本オラクルを経て起業しており、自身の経験をもとに、オンライン資格講座向けのサービスをスタートさせてことが始まりです。

中核となる事業は創業来提供している個人向けオンライン資格講座「STUDYing」です。中小企業診断士や税理士を始め、全26講座を開設しており、累計7万人が有料にて受講しています。

価格も大手資格予備校に比べても安く、Webテキストを活用しどこでも勉強できるようになっています。

Webマーケティングを駆使し、広告からのユーザー集客を行うことで会員数を伸ばしています。201912月期の新規有料登録会員数は20,040人と年々増加しており、成果を見せています。

近年は個人向けの他、法人向け教育クラウドサービス「エアコース」をスタートしており、社内教育向けのEラーニングサービスを企業に対して提供しています。

上場を機に知名度向上に努め、更なるユーザー数増加につなげる方針です。

 

2015年12月期

2016年12月期

2017年12月期

2018年12月期

2019年12月期

売上高(百万円)

84

200

361

609

835

経常利益(百万円)

△85

△67

△101

△211

△150

当期純利益(百万円)

△85

△67

△102

△211

△151

純資産額 (百万円)

△142

△194

△110

221

71

BPS(円)

△149,399

△192,533

△84,808

120

38

EPS(円)

△94,711

△68,073

△87,182

△131

△82

自己資本比率(%)

△317.7

△175.0

△44.1

36.2

9.3

ROE(%)

配当性向(%)

業績は順調に成長しています。売上高は5期連続増収で引き続き成長することが予想されます。一方経常利益は赤字状態が続いており、広告等のコストを掛けて先行投資を行っているフェーズです。尚、202012月期1Q20203月末)の売上高は251 百万円、経常利益はマイナス36 百万円となっています。

配当はこれまで無配で、上場後も内部留保を確保するため当面無配方針です。

公募株数

総数340,200株             (内、公募300,000株、売出40,200株)

OA分

51,000株

発行済み株数

2,145,000株

想定価格

1,980円(100株単位:20万円)

仮条件

2,070円~2,300円

初値予想

3,500円~5,500円

想定PER

約-倍

想定PBR

約7倍

配当利回り

なし

想定時価総額

42億円

今回の上場にあたっての吸収金額は8億円で、時価総額が43億円とマザーズ上場銘柄としては小ぶり案件です。今後のユーザー数の拡大による収益貢献を期待したいところです。

株主名

保有割合

ロックアップ

綾部 貴淑

48.95%

180日間

MS-Japan

7.60%

180日間

みらい創造一号投資事業有限責任組合

7.60%

90日間or1.5

イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合

5.14%

90日間or1.5

GA1号投資組合

4.11%

90日間or1.5

かんしん未来投資事業有限責任組合

3.70%

90日間or1.5

ウィルグループファンド投資事業有限責任組合

2.67%

90日間or1.5

SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合

2.57%

90日間or1.5

フリービットインベストメント㈱

2.47%

180日間

㈱マイナビ

2.47%

180日間

同社の株主構成ですが、1位は綾部社長で、49%の株式を有しています。その他は人材紹介会社のMS-JapanVCを中心としたファンドが株主として名を連ねています。

今回の売出は綾部社長を含めた4者で40,200株の売出を予定しています。

公募によって5.4億円の資金調達を実施し、システム開発や人材採用費、借入金返済に充てる予定です。

大株主には180日もしくは90日及び公募価格1.5倍のロックアップ制限がかかっています。VCを中心に公募価格1.5倍のロックアップであるため、初値高騰後のエグジットリスクには注意が必要です。

今回は売出が公募をやや上回るエグジット案件ですが、資金調達とエグジットのバランスを考えた上での上場となります。今後の成長には株主の支援が不可欠であるため、株式の一部を売り出す形でしょう。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「KIYOラーニング」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

SMBC日興証券

93.05%

364,000

幹事

大和証券

2.61%

10,200

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

1.74%

6,800

SBI証券

1.74%

6,800

楽天証券

0.87%

3,400

今回の主幹事はSMBC日興証券が主幹事を務めます。その他大和証券を含む4社が幹事を務めます。

著者のまとめ

715日は他2社が同時上場してきますが、コロナ禍のテーマとしては一番面白い上場案件となりそうです。初値高騰には期待したいところですが、収益化までには課題が残っている状況です。上場による知名度向上が功を奏すかを見守りたいところです。

KIYOラーニング株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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