【4179】ジーネクスト新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

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2021年3月25日に東証マザーズ市場へ上場する「ジーネクスト」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ジーネクストの上場日は!?期待度は?

同社は顧客管理アプリの開発及び販売を行う会社です。

DX化の流れがある他、SaaS型ビジネスへの注目が高まっており、同社はいずれも満たす注目銘柄の上場となります。

今回は同社の概要を通して事業の成長性等分析していきたいと思います。

企業名 ジーネクスト
上場市場 東証マザーズ
銘柄コード 4179
事業内容 顧客対応ソフトウェア『Discoveriez』の開発および提供
所在地 東京都千代田区
設立 2001年
従業員 41名
会社HP https://www.gnext.co.jp/
監査法人 東邦
上場日 2021年3月25日(木)
主幹事 SMBC日興証券
BB期間 2021年3月10日(水)~ 2021年3月16日(火)
価格決定日 2021年3月17日(水)
購入申込期間 2021年3月18日(木)~ 2021年3月23日(火)

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.gnext.co.jp/products/)

同社は2001年に創業した会社で、元々ゲーム会社に勤務していた現代表取締役である横治祐介によって設立されました。

当初は事務機器メーカーのお客様相談室向けシステム開発を行っていましたが、CRM(顧客管理システム)の開発に活路を見出し、CRM開発を軸とした事業モデルにシフトしていきました。

同社の現在事業はCRMプラットフォーム「Discoveriez(ディスカバリーズ)」の開発・運用です。顧客接点に特化しており、社内の各部署との連携や数字の集計・分析が容易にできるUIとなっています。顧客に合わせて設定を調整することができ、様々な業界の顧客管理システムに利用できるようになっています。

クラウドSaaS型のビジネスモデルのため、スポットでの導入料や構築料、その後のストック収益となるライセンス利用料によって順調に事業拡大を図ってきました。

顧客に合わせたUI/UXの変更が可能であるため、継続率の高いビジネスモデルが構築できています。DX化に進む企業が多い中、CRMプラットフォームとしての実用性とカスタム性が好感を呼び利用顧客数は順調に増加しています。

上場後も引き続きDiscoveriezの拡張性の強化に努めることで、更なる利用者増加を狙っています。

  2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
売上高(百万円) 259 358 460 505 531
経常利益(百万円) △36 10 △231 △110 △183
当期純利益(百万円) △36 10 △245 △110 △184
純資産額 (百万円) 13 28 △158 △239 △96
BPS(円) 33,335 30,935 △138,228 △100 △30
EPS(円) △60,368 11,880 △241,359 △46 △63
自己資本比率(%) 7.3 13.90 △90.9 △127.6 △39.9
ROE(%) 46.2
配当性向(%)

業績は順調に成長しています。2019年3月期より連結決算となっているため、単純比較は難しいですが、売上高は5期連続の増収となっています。一方利益は先行投資が嵩み直前期までは赤字となっていました。

尚、2021年3月期3Q(2020年12月)の売上高は551百万円、経常利益は66百万円と前期決算を上回り、四半期累計ではありますが黒字に転じています。

配当は創業来無配となっており、上場後も内部留保を優先するため当面無配が予想されています。

公募株数 総数556,500株
(内、公募350,000株、売出206,500株)
OA分 83,400株
発行済み株数 4,082,200株
想定価格 1,130円(100株単位:11万円)
仮条件 1,130円 ~ 1,230円
初値予想 1,500円 ~ 3,500円
想定PER 約-倍
想定PBR 約18倍
配当利回り なし
想定時価総額 46億円

今回の上場にあたっての吸収金額は7億円で、時価総額が46億円と東証マザーズ上場銘柄としては小型案件です。サブスクリプションモデルであるため今後への期待感はありますが、大幅な初値高騰にはやや材料が少ないため、一定水準での初値形成が予想されます。

株主名 保有割合 ロックアップ
横治 祐介 39.42% 180日間
井上 瑞樹 4.84% 90日間
三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合 3.75% 継続保有
DG Lab Fund II E.L.P. Cayman 3.28% 継続保有
宮林 隆吉 3.28% 継続保有
浜野 哲也 3.17% 90日間
中内 奈々 3.05% 継続保有
糸永 洋三 2.44% 継続保有
大河原 麗偉 2.32% 180日間
三橋 健太郎 2.16% 180日間

同社の株主構成ですが、筆頭株主は代表取締役の横治祐介氏で3分の1となる39%を保有する大株主です。その他役員及び従業員、一部ファンドが保有しています。

今回の売出は横治社長を含め6名で、206,500株の売出です。

今回は公募で3.6億円の資金調達を行い、調達資金はDiscoveriezの機能強化やエンジニア採用等の人件費及び広告宣伝費に充てる予定です。

尚、大株主には180日もしくは90日のロックアップがかかっております。既存株主であるファンドは継続保有と主張しており、その他の株主を踏まえるとエグジットリスクは高くないため、上場後の株価には期待が持てそうです。

今回は公募と売出を上回る資金調達案件で、今後の事業成長次第ではテンバガーになりうる素質は持っている会社と言えます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ジーネクスト」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

    割当率 株数
主幹事 SMBC日興証券 87.92% 562,600株
幹事 大和証券 3.47% 22,200株
みずほ証券 2.59% 16,600株
マネックス証券 1.73% 11,100株
いちよし証券 0.86% 5,500株
丸三証券 0.86% 5,500株
岩井コスモ証券 0.86% 5,500株
水戸証券 0.86% 5,500株
極東証券 0.42% 2,700株
松井証券 0.42% 2,700株

今回の主幹事はSMBC日興証券が主幹事を務めます。その他大和証券を含めた9社が幹事を務めます。

著者のまとめ

同日にはベビーカレンダーの上場が控えているため、注目度ではやや負けるものの、業績を背景に堅調な株価上昇の可能性が高いでしょう。DX・サブスクリプションといった注目ワードを駆使した事業戦略には注目したいところです。

ジーネクスト株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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