2017年11月28日に東証マザーズ市場へ上場する「クックビズ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
クックビズの上場日は!?期待度は?どんな会社なの?
企業名 |
クックビズ |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
6558 |
事業内容 |
飲食業界に特化した人材紹介事業および求人広告事業 |
所在地 |
大阪府大阪市北区 |
設立 |
2007年 |
従業員 |
144名 |
会社HP |
https://cookbiz.co.jp/ |
監査法人 |
あずさ |
上場日 |
2017年11月28日(火) |
主幹事 |
SMBC日興証券 |
BB期間 |
2017年11月10日(金)~2017年11月16日(木) |
価格決定日 |
2017年11月17日(金) |
購入申込期間 |
2017年11月20日(月)~2017年11月24日(金) |
同社は飲食店やホテル、給食やブライダルなど「飲食業界」に特化した求人情報サービスや人材紹介ビジネスを行っている企業です。
近年では格安居酒屋やファストフード店の増加から、飲食業界での求人需要が多くなっており、比較的時給がいいことからフリーターや学生アルバイトが多く従事しております。
一方「長時間労働・休み無し・重労働」といった劣悪環境での労働を強いられている所謂「ブラックバイト」の大半は飲食業界であることから、飲食業界での勤務を避ける動きがあるのは事実です。
これでは企業側が益々労働者を取り込めなくなってしまいます。そこで同社はこのような企業と労働者の間に立ち、お互いがWin-Winの関係になれるようつなぐ仕事をしています。
飲食業界は他業種に比べて求人募集を行う企業やお店が非常に多いため、飲食業界の人材紹介に特化している同社は高い需要を得られると想定されます。
どんなことをしている会社なの?
同社は2007年の創業から飲食業界に特化した人材紹介業を行っております。同社のビジョンは「フード産業を人気業種にする」であり、飲食業界の慢性的な問題である「人材不足」と「高い離職率」を改善すべくビジネスをしております。
飲食業界特化の人材紹介サービスであり、2008年にリリースされた同社のメインサイト「cook+biz」を始め、スカウトサービスである「クックビズダイレクト」、管理職や幹部向けの人材紹介サービス「FOOGENT」といった人材紹介事業や求人広告事業などの事業をおこなっております。
特に「cook+biz」はスマートフォン用アプリも配信されており、様々な角度から飲食業界の求人情報を閲覧・申込みすることができるようになっています。
検索サイトでのヒット率を上げるためにもSEO(検索エンジン最適化)対策を自社にて行い、閲覧件数増加に努めております。その結果ページを閲覧している数を表す「PV数」は年々増加しております。
また「cook+biz」を利用して、求人希望の企業や店舗から求人依頼を受け広告を出す「求人広告サービス」、求職者に向けて求人募集をかけて繋げる「人材紹介サービス」の双方をマッチングすべくワンストップで行っています。
また最近では飲食業界での幹部人材の獲得のため「FOOGENT」というエージェント式求人紹介も行っています。
その他働く従業員の質の向上や働くモチベーション向上のため同社が顧客企業向けに提供する研修サービス「フーカレ」を開始しております。ビジネスマナーからクレーム対処まで、飲食業界で必要な知識を店舗に代わって提供しています。
またシェフや料理人向けに交流できるSNS「Foodion」サービスを2016年から開始しており、調理方法や賄いなどの情報交換やトップシェフなどのインタビュー記事など、業界で関心の高い情報提供を行えるサービスを展開しております。
売上や成長性は?
同社の業容は年々拡大してきております。
売上についてはここ数年で倍増ペースに拡大してきました。利益は新規事業を行う関係でまちまちな部分もありますが、着実に成長しております。
同社は既存サービスの拡充や新規サービスの開始など、投資の回収フェーズにまだ入っていないため、創業以来配当は出していません。上場後も基本は内部留保を優先し利益の拡大に努めていくため基本「無配」であると考えたほうが良いでしょう。
公募株数 |
総数422,800株 (内、公募300,000株、売出122,800株) |
OA分 |
63,400株 |
発行済み株数 |
2,112,941株 |
想定価格 |
2,070円(100株単位・21万円) |
仮条件 |
2,070円~2,250円 |
初値予想 |
3,300円~5,000円 |
想定PER |
約84倍 |
想定PBR |
約6倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
43.7億円 |
今回のIPOによって市場より吸収される金額が10.6億円ほどであり、比較的小さめの上場となります。公募売出後の浮動株は総発行株式数の2割程度であるため、かなりタイトな需給になることが想定されます。
経験則的に考えると1.5倍から2倍程度の初値を期待できそうです。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
藪ノ 賢次 |
55.58% |
90日間or1.5倍 |
ジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合 |
15.16% |
90日間or1.5倍 |
藪ノ 郁子 |
13.95% |
90日間or1.5倍 |
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合 |
5.20% |
90日間or1.5倍 |
生田 亮人 |
3.94% |
90日間or1.5倍 |
岡本 哲郎 |
3.13% |
90日間or1.5倍 |
齋藤 理 |
0.73% |
|
クックビズ従業員持株会 |
0.51% |
|
久田 雅士 |
0.14% |
|
三輪 智之 |
0.12% |
同社株は創業者であり現社長である藪ノ氏が55%以上を有する筆頭株主で、業容拡大の際にIPOを期待して投資をしたジャフコとSMBCベンチャーキャピタルのVC2社が大株主に名を連ねます。
上場後発行株数の96%は90日もしくは1.5倍のロックアップが掛かっているため1.5倍以上の初値は意識されるでしょう。
売出分は藪ノ社長とジャフコ・スーパーV3、藪ノ郁子氏の3者によって行われ、売却後も株主順位は変わりません。
公募分で調達する約6億円の資金はオフィス移転費用、広告宣伝費、借入金返済、事業拡大のために充当する予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「クックビズ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
証券会社名 |
割当率 |
株数 |
|
主幹事 |
大和証券 |
90.7% |
380,800株 |
幹事 |
SBI証券 |
2.98% |
12,600株 |
野村證券 |
2.98% |
12,600株 |
|
SMBC日興証券 |
2.98% |
12,600株 |
|
エース証券 |
0.99% |
4,200株 |
今回は主幹事の大和証券が9割の割当を受ける予定です。
SBI証券や大和証券であればネットでの申込みが可能ですが、当選確率は非常に低いでしょう。上場後の暴騰が見込める銘柄です。
今後の情報はマネーボックスで確認することができます。新規上場銘柄の情報はここからチェックすることができクックビズの上場後11月28日以降はここ(6558 クックビズ)から日々の値動きを確認することができます。
無料の会員登録をすれば、銘柄をマイページに登録できるので検索する手間もはぶけますからおススメです!
これから株投資をスタートする方や、投資をする方の情報収集にも役立ちますね!
著者のまとめ
求人紹介サイトを運営している企業はすでに多く上場しておりますが、同社は飲食業界に特化したビジネスを行っておりますので、非常に稀有な存在でしょう。
飲食業界では人材のミスマッチが多く離職者も多いといわれており、同社はそのような事態に一石を投じるビジネスを展開しております。
今後の日本経済の発展には飲食業界の盛り上がりは不可欠であり、大変意義のあるビジネスを行っているといえるでしょう。
非常に発行株式数が少ないことも初値高騰が期待できますし、業種としてもインターネット業種として好感されることが想定されます。
11月28日の上場日には他2社の上場も予定されておりますが、一番注目される銘柄でしょう。
同社の今後の発展を期待しつつ、上場後の株価にも期待したいものです。
本文中の画像参照先:https://ipochallenger.com/m/6558.pdf